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この恐るべき鳥籠 [ナツ写]

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<CONTAX Aria/Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4/Kodak TRI-X 400>

出ようとしなけれれば、多分ゆっくり死ぬまでそこにいれる。
出たら、外の世界を見ることができる代わりに、いつ死ぬかわからない。

一つ空間を仕切るものごときに、命だけでなく、生き方まで定められるのは
鳥じゃなくても人間でも同じことが起こるのだと、常々考えていたが、
さすがに目の前で起こると黙認することはできない。

誰が、何をしたがっていて、それに何をしてあげられるのか、
結果どうなるかを考えて動いたつもりが「徒労」という結果を生み出す。

出たいと思っているとか、出たそうとかは見てる人の勝手な想像で、
出てく時にはすでに準備もできて、覚悟もできている。

それでもここは我が家。いつかはきっと帰ってきてくれることを信じて。
君を待つため、籠を拭く。
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