Role is the Rule その3 [ナツ旅]
<CONTAX Aria/Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4/Kodak TRI-X 400>
この国ではポートフォリオの中のDogも立派な商売だ。
システマチックに業務分担を明確にし、その個別の対応に対してシステムネットワークでつなげる。
個に頼ることがないから、過剰なサービスを行なわれず、改善されることもない。
政府の方針も同様であり、職につけるだけでラッキー、仕事は目の前にあること。
ボトルネックがどこにあり、より良くしようとする気持ちはあまりない。
我々はビジネスの場を提供しているに過ぎず、売れる、売れないはメーカーの責任だ。
という言い切る強さ、それは自分の役割でないからわからないという答え。
「そんなに働いてどうする?家族は?あなたの時間は?」
「お金を稼いでも、あの世にはもっていけないのよ」とよく言われる。
現代の日本社会が進みすぎたのか、インドの社会のシステムが正しいのか。
なんだか自然体であるほうが、融通の利かないインドの社会が正しいような気もする。
与えられた役割は、こなす(それ以上はやらない)し、守ることはルールだ。
ただこの国には向上心という言葉がなんとなく抜けているようで、
現状で満足なのか、それとも普遍的なのか分からない。
日本の「苦しいときの神頼み」ではなく「常に神の御心のままに」というインドは
人口の大きくて力強いインドの国勢からみると、
他国にとっては美味しい市場に見えるかもしれないが
ガチガチに砂糖で固められたケーキのように、切り崩すことは難しく、
中身は甘すぎて他の国の人の口にあうかどうかはわからない。
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